かれこれ10年以上使用しているイトーキのスピーナチェア、リクライニングの調子が悪いので修理しました。消しゴムで。
スピーナチェアのリクライニングができなくなった
かれこれ10年以上イトーキのスピーナチェアを使っているのですが、こいつが今リクライニングができない状態です。
いや、正確には出来るんですけど、一度背もたれが初期位置に来るとリクライニングのロックがかかって、背もたれに寄りかかるたびにいちいちロックを解除しないといけないのです。
どうしてそうなるかというと、リクライニングの角度調整のレバーが悪さをしています。
スピーナチェアはレバーの操作で3段階のリクライニング角度に調整できます。
レバーを一番上に上げると「リクライニングなし」、一番下げると「深くリクライニング」、真ん中にすると中間でリクライニングが止まるようになります。
レバーを下げるとそれぞれの位置で引っかかって止まるのですが、いつの間にかレバーが固定できずに勝手に一番上に戻ってきてしまうようになりました。
自動で一番上のリクライニングしない状態になるので、リクライニングさせるときは手でレバーを押し下げながら背もたれに寄り掛かるという謎の動作が必要になってしまったというわけです。
これね、背もたれに寄りかかるたびなので死ぬほど面倒です。
加えて、よっこらせとよっかかったら途中でガツンと止められるのはけっこうストレスです。
あー直したい。
自分で修理できるみたい。ならば、いざ修理!
しばらくそのまま使っていましたがいい加減、レバー操作しながらリクライニングさせることに苦痛がマッハです。
解決策はないかネットで検索してみると同様の不具合がよくあるようで、自分で修理している事例がいくつか見つかりました。
となればやることは そう、自分で修理です!
というわけで、まずは分解していきます。
座面の取り外し
座面は裏からネジで4箇所固定されています。ネジを外せばそのまま取れます。
レバーの取り外し
次にレバーを固定しているボルトを外しましょう。六角レンチ(8mm)でレバーのボルトを緩めます。
ボルトが抜けたらカラーやワッシャー、ナットも外してまとめて避けておきましょう。
そしたらレバーが外れます。
ロック機構の取り外し
ロック機構からワイヤーを抜いて取り外します。
ロック機構の樹脂交換
ロック機構のオレンジ色の樹脂部品、加水分解したのかグズグズになって割れていました。これが劣化することでレバーがロックできなくなるようです。この樹脂部品を交換したいのですがこの部品単体では購入できません。
そこで、消しゴムの登場です。触った感じ、硬さや弾力がほぼ同じです。これを代用品として使えばいけるでしょう!
消しゴムをいい感じの大きさに切りだしてはめ込みます。大きさは最初目分量で大きめに切ってそのあと微調整しました。消しゴムを切るにはカッターの刃を長めに出して切るとやりやすかったです。
消しゴムを付けた状態で白い部品の突起部分が黒い部品の凹みにピッタリはまりつつ、すんなりはめ込めるくらいのサイズがちょうどいい感じでした。
さて、あとは分解と逆の手順で組み立てるだけです。写真の銀色の筒にはグリスが塗られていたので手持ちの適当なグリスを塗りなおしておきました。
元通り組み立てて完成!!!
修理完了!!!!
しっかりレバーが固定されるようになってリクライニングが完全に直りました!
いやー!忘れていたこの快適さ。寄り掛かれば背もたれが傾く。これだけで椅子の座り心地が段違いです!
あとは消しゴムで作った部品の耐久性がどの程度のものかが心配なところですが、しばらく使って様子を見たいと思います。
ではまた!
…自分が買ったときこんな高かったっけ?
もしオフィスチェアを買うなら中古がおすすめですね。
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