
モノクロ現像の流れを簡単に確認できるように記事とチェックリストを作成しました。 チェックリストはDLしていただけます。是非ご活用ください!
モノクロ現像の手順を簡単に確認する記事です
この記事ではモノクロフィルム自家現像の現像~乾燥までの流れを手順を踏まえて説明します。
自家現像の方法については偉大な先輩方がすでに詳細なものをネットの海に書き記してくれていますので、この記事ではあまり詳細な方法には触れず、初めて現像する人が現像の流れを簡単に確認できるものを目指して作成しました。
以下のようにチェックリストも作成しましたので実際に現像しながら流れを確認したりする用途で活用いただけると嬉しいです。
(PDFファイルです)
このチェックリストに撮影データ、現像データを書き残して保管しておけば、現像条件やカメラやフィルムの情報を後から見返すのにも便利ですよ!ぜひご活用ください。
もし改善要望があればコメントなどからご連絡ください。

▽お店で現像を出したい方はこちら▽
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準備物チェックリスト
現像用品の購入はこちらの記事もご参考にしてください
- フィルムピッカー(必須):フィルムのベロ出しの道具です。
- ハサミ(必須):フィルムを切るのに使います。
- ダークバッグ(必須):暗室の代わりの袋です。この袋の中でフィルムをリールに巻きます。
- 現像タンク(必須):リールを入れる容器です。ここに薬品を注ぎます。
- リール(必須):フィルムを巻きとるリールです。
- 現像薬品類:フィルムを現像するための薬品類です
- 現像液(必須):個人的には使いやすさからロジナールがおすすめ。
- 停止液(必須):専用の停止液もありますが、クエン酸を溶解したものでもいいです。
- 定着液(必須):お好きな定着液を使用しましょう。
- 水洗促進剤(あればよし):柄と水洗時間を短縮できます。無くてもいいです。
- ドライウェル、スポンジ(どちらかあるとよし):現像の終わったネガの水気を切ります。
薬品類はこちらの店舗がおすすめ
かわうそ商店
Silversalt
MarixFilm
- 計量カップ(必須):薬品を入れたり水の量を測ります(使う薬品数より1つか2つ多めが吉)
- フィルムクリップ・洗濯バサミ(必須):フィルムを乾かすときに吊るす&伸ばすのに使います。
- 温度計(必須):薬品類の温度を測定
- 保存容器(ペットボトルでも可):使い回せる薬品を保存する容器。薬品を廃棄する場合不要。
そのほかフィルムの現像場所、乾燥場所も確認して決めておきましょう。

現像前に事前にやることリスト
フィルムのベロを出す
リールにフィルムを巻き、タンクに入れる
薬品の準備
各現像薬品を規定の希釈率で溶解して温度を約20℃にします。
現像液は特に温度が重要なので温度計を使いピッタリ20℃を目指しましょう。
現像時間、定着時間を決める
現像時間の目安はMassiveDevChartというサイトで確認しましょう。
定着時間は定着液のマニュアルを参照してください。
撹拌について
撹拌は倒立撹拌と回転撹拌とありますが、回転撹拌はムラができやすいようで、基本として倒立撹拌がおすすめです。
「ひっくり返して戻す」この動作で撹拌1回になります。あまり勢いよくやるとムラの原因になりますのでほどほどに。

現像手順
ここで紹介する手順は一例です。撹拌の時間や頻度などはアレンジ可能です。(多少なり現像結果への影響があるので自分の納得のいく方法を自分で確立していきましょう)
現像
20℃にした現像液をタンクに注ぎます
30秒間連続撹拌します
60秒後タンクの底を叩いてフィルムについた気泡を取ります
あとは60秒ごとに3回撹拌しながら規定の現像時間まで待ちます
現像時間がきたら現像液をもとの容器に速やかに排出します
<補足>
上記の撹拌条件をこう書きます。30/60/3(最初30秒連続撹拌、その後60秒ごとに3回撹拌する)たまにこの書き方で表記している場合があるので覚えておくと役立つかも。
現像工程は液温や現像時間が変わると写真の質に大きな影響を与えます。他の工程より気をつける必要があります。(とはいえ多少ミスっても現像自体は大失敗はしないので気楽に)停止
現像液を全て排出したタンクに20℃前後の停止液を注ぎます
タンクを60秒ほど撹拌します
タンクの中の液をもとの容器に全て排出します
<補足>
停止工程はタンク内を酸性にすることで現像の作用を止めるだけの工程です。厳密な温度管理は不要、撹拌も60秒程度で十分です。
停止してしまえばほぼ現像は進まないのでここから先は慌てなくて大丈夫です。定着
停止液を全て排出したタンクに20℃前後にした定着液を注ぎます
30秒間連続撹拌します
60秒後タンクの底を叩いてフィルムについた気泡を取ります
あとは規定の定着時間まで60秒ごとに3回撹拌します
タンクの中の液をもとの容器に全て排出します
<補足>
定着まで完了すればタンクを開けても大丈夫です。水洗
水をタンクに注ぎ続けたまま20分ほど放置で水洗完了です。
あるいは水を節約したい場合や、冬場に水道水の温度が低すぎる場合には水を注いだあと撹拌5回、水を排出、水を注いで撹拌10回、水を排出、水を注いで撹拌20回、水を排出。
以上の手順でも水洗可能です。<補足>
水洗の温度は低すぎるとフィルムにシワができるので20℃前後で行う必要があります。
水洗促進剤を使うと水洗時間を短縮できます。水切り
ドライウェルにくぐらせるか、スポンジで水分を拭き取ります(どちらかでOK)
- ドライウェル
- スポンジ
乾燥
フィルムを吊るして乾燥させます。できるだけホコリの少ない環境で乾かします。
<補足>
フィルムをまっすぐにするためにフィルムの下端におもりのついたクリップなどを挟みましょう。私は洗濯バサミに10円玉を貼り付けたもので挟んでいます。薬品の廃棄
薬品の廃棄方法は自治体の環境課など廃棄物の担当部署に問い合わせると教えてもらえます。よくあるのは「布等に染み込ませて燃えるゴミで出す」、「大量の水で薄めて流す」といった方法です。ちなみに私の住む自治体では「布等に染み込ませて燃えるゴミで出す」でした。
薬品廃棄の考え方についてはこちらのサイトが非常に参考になります。一度御覧ください。
現像の出来栄えの判断
ひとまず像が出ていれば成功です。
出来栄えの指標としては濃度、調子、粒状感などがあります。
ただし同じ出来栄えでも人によって成功だと思う人もいれば、失敗だと思う人もいます。
出来栄えの良し悪しは好みの問題と言えますので、自分好みのネガの出来栄えを知るために、現像液や現像条件を変えたりして探っていきましょう。
ただし明らかに濃度が濃い・薄い、粒子が目立つ、傷やムラがある場合は一般的に失敗です。
なにか失敗の原因があるので、なにが悪かったか反省してみるといいでしょう。
失敗の原因のトラブルシューティングについてはそのうち記事にしたいと思います。
現像はとにかく奥が深い
現像は像を出すのは意外と簡単です。
しかし、自分の思ったとおりの濃度、粒状性、シャープさをコントロールしようと思うととんでもない沼が広がっています。
まずは自分の定番のフィルムと現像液を決めて基準を作るところから始めるのがおすすめです。
自分好みのネガが作れるようになりたいものですが、私もまだまだ失敗が多くて悪戦苦闘しています。この記事を読んでくれたあなたと一緒に現像が上達していけたら嬉しいです。
一緒にどんどん現像していきましょう。







