引用:https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/pentax17/feature/
令和の世に”フィルムカメラ”の新製品が誕生!!
中古のカメラを直しつつ、高騰するフィルムをちょっとずつ使っていく懐古趣味になりつつあったフィルムカメラ界隈。もう緩やかに終わっていくのみかと思われていました。
ところが、ここにきてまさかの「フィルムカメラの新製品」が発売されることになりました。
それがリコーペンタックスより発売の「PENTAX17」です!
以前よりリコーペンタックスが発表して話題になっていた「フィルムカメラプロジェクト」から生まれた製品です。
このカメラがフィルム界隈を盛り上げて、新しいムーブメントとしてフィルム写真を”再始動”させてくれるきっかけになってくれることを願ってご紹介させてもらいます。
※私は一般のカメラ好きに過ぎませんので間違ってること書いていたら優しくご指摘お願いします。
公式のYouTube
まずはこの動画見ましょう。
なんならこの記事は必要ないかもしれません。
PENTAX17の特徴
- ハーフサイズフォーマット
- ゾーンフォーカス
- レンズ
- 巻き上げレバー
- “フィルム文化”の継承
ハーフサイズフォーマット
↓の画像を見てください2つのネガを上下に並べています。
上がハーフサイズ、下が通常のフィルムサイズです。
このように通常のカメラの写る範囲の半分の範囲を1枚にすることで通常の倍の枚数撮影することができるのがハーフサイズです。(36枚撮りなら72枚撮れる)
また、ハーフサイズカメラは普通に構えると縦位置の写真となりスマホの写真と親和性があるのも特徴です。
ただ、デメリットが無いかというとそんなことは無く。
半分の大きさの画像を通常の写真の大きさまで拡大するので画質的には不利になります。
具体的にはちょっと粒状感を感じやすいです。
ちなみに、PENTAX17とは違いますが私がハーフサイズカメラで撮った写真がこちらになります。
どうでしょう、そんなに画質悪いなぁと感じるでしょうか。
PENTAX17のレンズは新しい設計でシャープだという評判も聞きますのでもっといい写りが期待できそうです。
ゾーンフォーカス
次に、特徴的なのがゾーンフォーカスです。
実はカメラのピントというのは本当にあっているのは1点なんですが、”鑑賞する上で”ピントが合って見える範囲には幅があります。その幅を活かしてピントを合わせるのがゾーンフォーカスです。
PENTAX17の製品ページより画像を持ってきました。
引用:https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/pentax17/feature/
いくつかマークが並んでいます。このマークを選んでピントを合わせます。
例えば人1人のマークに合わせると1.0m-1.4mくらいの間でピントが合って見えるのでその範囲のものが写ることになります。
3人なら3m前後、山マークなら5mより遠くの風景。そんな感じで大雑把にピントを合わせる範囲を決めるのがゾーンフォーカスです。
慣れればとにかくピントを合わせるスピードが早いのが特徴になります。
デメリットは、自分の目測で距離を決める必要があるのでやや慣れが必要なこと。
ピントを合わせたいものにバッチリピントがあった状態いわゆる”ガチピン”にはしづらいこと。
それから、絞りが開放に近づくとピントの合う範囲が狭くなるためボケを活かした撮影は慣れと技術が必要だということでしょうか。
ここが煩わしいか、楽しめるかでこの”カメラが買い”か分かれそうな気がします。
レンズ
焦点距離25㎜(35㎜判換算37㎜相当)、解放F3.5の単焦点レンズです。
写る範囲はスマホより少し狭い範囲になるでしょうか。カメラとしては使い勝手のいいものになっています。
解放F3.5ということで「暗い、ボケない」という意見も聞きますが、このカメラはゾーンフォーカスです。
絞りは数字が小さくなるにつれピントの合う範囲は狭くなっていきます。
ゾーンフォーカスのカメラでは基本的には絞りは絞って(数値を大きくして)使うことでピントの合う範囲を広げるほうが撮影結果は良好になりやすいです。
そう考えるとF3.5は納得ではないでしょうか。
暗い室内では確かに不利ですが、そんなこともあろうかと内臓ストロボ搭載です。
暗い室内では内臓ストロボを使いましょう。
巻き上げレバー
こういうコンパクトカメラはこれまでのカメラだと巻き上げレバーって意外と付いていないものですが、このカメラはしっかりと巻き上げレバーを装備しています。
やはりフィルムカメラと言えば”巻き上げ動作”ということで“意思を持って搭載されています。
フィルム文化の継承
メーカーのこの製品にかけている思いとしてフィルム文化の継承と動画内で語られていました。
まずメーカーのフィルムカメラ技術の継承。
そして、ユーザーのフィルム撮影文化の継承。
そういった役目を期待されて生み出されたカメラです。
私はただの継承(これまでの文化を引き継ぐ)にとどまらずただの懐古趣味だったフィルム撮影が、新しい若い世代でのニューウェーブとなり、新しいフィルム時代がくるのでは無いかと思うこの製品に期待しています。
まとめ
このカメラは誰におすすめ?
正直、このカメラは完成度が高くこれからフィルムを始めたい人、誰にでもおすすめできると思います。
逆にどういった人におすすめできないかというと
- ハーフサイズは画質が悪いと思う人
- ピント合わせをきっちりしたい人
- 明るいレンズが良い人
- 中古のほうが安いと思う人
こういう人は今後ペンタックスやほかのメーカーから出るかもしれないフィルムカメラを待ったり、中古カメラを買ってしまうのがいいでしょう。
このカメラ8万円台ということで高価な買い物になるのは確かです。
予約はいったん待って実物を手に取ってから購入を考えるのもいいでしょう。
大事なのはフィルム撮影を楽しむことです!
おすすめしてるけど、自分は買うんか?
めっちゃほしいんです!めっちゃほしいんですが……
家にいっぱいカメラとレンズがありまして……
ちょっと整理してからでないと、この値段のカメラを購入するって”財務大臣”に報告しづらくてですね。
この値段になるとさすがに黙っては買えないですし。
いったんカメラ・レンズの整理をしたいと思っています。
ブラックエディションとか出たらそっちが良いかもなぁ。
※とか言いつつ先日、EOS7Dをジャンクで買ってしまったり……病気か?
とにかくこのカメラをきっかけにフィルムが盛り上がってほしい
このカメラがきっかけになってフィルムが少しでも盛り上がってくれれば、フィルムは安くなり新製品も増え、豊かなフィルムライフが送れることでしょう。
私はこのフィルムカメラプロジェクトに期待して今後も動向を見守りたいと思います。
今回は以上です。
ではまた!
余談
作例の動画がYoutubeに上がっていましたよ!
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